ペット飼育不可の物件だけど飼いたい!家賃が増えてもいい!
ペットの飼育が不可の賃貸物件に住んでいる方から「家賃が増えていいのでペットを飼わせて欲しい」というご要望を頂くことがあります。
お気持ちは理解できますが、殆どの場合、お断りをするしかありません。
これは家賃で解決する問題ではないからです。
このサイトでは「なぜペットの飼育を許可していない物件が多いのか」「許可をする場合にはどのような問題をクリアーしなければならないか」を記載いたします。
最後までお読み頂くと賃貸物件でペットの飼育をする場合、どのような問題を考えておかなければならないか理解することができます。
尚、結論を先に申し上げますと「元々、ペット不可の物件で飼育の許可をした場合、その物件の全世帯では新たに飼育をされる方は少なく、それより他の部屋で飼育が始まるのを嫌がる方が5割程度いること。また、アレルギー等の問題で全世帯から許可を取らなければならず、変更後はペット飼育で物件の痛みやトラブルも考えられる」ことが許可をできない主な原因となります。
要するにペット飼育の許可しても大家さんにデメリットが多くメリットは少ないのです。
このサイトでは私の経験上の話を記載しますので、ご参考程度としてお読み下さいますようお願い申し上げます。
目次
1.ペットの飼育不可の物件を可にするための手順
2.なぜペットの飼育を許可していない賃貸物件は多いのか
1.ペットの飼育不可の物件を可にするための手順
私の経験上となりますが、ペットの飼育不可の物件でペットの飼育を認めるのは大変な作業になることが多いです。
理由として私は物件に住んでいる全世帯から承諾を得る必要があると考えているからです。
入居者にして見れば自分が借りている部屋だけ認めて貰えれば問題がないと考えるかも知れません。
しかし、これは当たり前ですが、ペットの飼育不可の物件では、動物の鳴き声がするだけでトラブルになることは普通です。
そのため、全世帯の契約条件をペットの飼育不可から飼育可に変更が必要と考えます。
この手続きで問題となるのがペット不可の物件だから入居をしている方がいる場合です。
説得して許可を頂けることもありますが、入居者に一人でもペットアレルギーの方がいる場合、私は変更を諦めることが多いです。
大家さんが強引に説得してペット飼育可の物件にした場合、賠償責任等のトラブルに発展する可能性がありますので、承諾を得ることは軽くなく、慎重にするしかありません。
経験上ですが、ペット飼育不可の物件を飼育可にしても新たにペットを飼う入居者は2割いないと思います。
それよりも鳴き声等のペット特有のトラブルを嫌がる方が5割程度はいると考えます。
このような状況のため、全世帯から承諾を貰えた場合、合意書等の締結する必要があります。
そのため、普通はペット飼育不可の物件で、飼育の許可することはありません。
尚、一度でも飼育を許可した場合、建物全体で二度と飼育不可の物件には戻れない可能性が高いため、大家さんもこの変更は慎重に判断されると思います。
2.なぜペットの飼育を許可していない賃貸物件は多いのか
賃貸物件を探すとペットの飼育を許可していない物件は多いです。
理由としては様々なトラブル防止の観点からとなります。
- ペットが物件を傷つけることによる原状回復等のトラブル
- ペットの臭いによるトラブル
- 騒音問題
- しつけ不足による噛みつき等によるトラブル
- 予防注射を徹底していないことによるトラブル
- 等…
これらを嫌がる方は多いですが、そもそもペットの飼育を許可をしなければ、これらに巻き込まれることはないのです。
ペット飼育を希望される方がそれなりにいて、ときには「家賃を値上げしてもいいから飼育させて欲しい」という要望がある程、需要が高いことは知っていますが、許可が出せないのが現実となります。
ペットの飼育が不可の物件に住んでいるけど、どうしても飼育をしたい場合には、素直に大家さんへ相談されることをお勧めします。但し、許可される確率が低いことはご理解下さいますようお願いします。
また、無断で飼育される方はいますが、割と立合時若しくは原状回復時に気づきます。この場合、契約内容によりますが、余計な費用が掛かることもありますので注意です。
まとめ
ペット飼育が不可の物件でペットを飼育を希望してもハードルが高いので諦めることが殆どだと思います。
諦めきれない場合には、無断で飼育をせず、ペット可の物件に転居されることをお勧めします。
最後までご覧頂きありがとうございました。このサイトが何かの参考となれば幸いです。
サイトのまとめ
1.ペットの飼育不可の物件を可にするための手順
2.なぜペットの飼育を許可していない賃貸物件は多いのか