住宅ローンの返済は可能かライププランで考える
多くの場合、住宅ローンは人生で一番高額の借金となります。これを背負う前に、どのように返済をするのか計画をすることは重要です。
そのために「ライフプラン」を作成することをお勧めします。ライフプランとは和訳するとそのままですが人生(ライフ)の計画(プラン)です。
「人生の3大支出」は「教育資金」「住宅購入資金」「老後資金」と言われています。
通常、住宅ローンの返金は長い期間が掛かります。最低限、その間に使用をする金銭の計画を行って、無理なく返済をすることが理想です。
当然ながら無理をした結果、購入前より生活が貧しくなることは避けなければなりません。
このライフプランは主にファイナンシャルプランナーという職業の方が作成をしますが、住宅を販売する不動産の営業マンが作成することもあります。拘って作成をする場合には、細かい話になりますので難しい部分はありますが、私は簡易なものでも良いので自作することをお勧めしています。
住宅ローンを35年間掛けて返済をする場合のライフプランの一例として、私が考える住宅ローンの際に必要な簡易のライフプランのpdfを添付します。
本当に簡易なものですが、このようなものでも住宅ローンのイメージをするためには役に立ちます。説明不要かもしれませんが、一応作成方法を下記に記します。
- まずExcelを用意します。※なければ手書きでも良いと思います。
- そこに「現在の預金残高」を入力します。
- 次に実際に受け取った「先月の収入」の総額を入力します。
- 次に実際に支払った「先月の出費」の総額から、家賃等の住宅費を覗いたものを記載します。
- 「4」に毎月の住宅ローンを加えます。住宅ローンを計算する場合には色々なサイトで自動計算をしてくれるのでお勧めします。例えばこちらのサイト「住宅ローン:今の家賃でいくらの家が買えるかを試算」です。
- 「3」と「5」を12倍して「1年間の収支」を計算します。簡易な方法ですが、これで一年後の預金残高を推測することができます。
- 「6」を必要な期間コピーします。例えば35列並べれば35年間の収支を簡易にみることができます。
- 最後に「7」の表に家族の年齢を記載すれば完了です。年齢を記載するとリアル度が増します。例えば「子供が20歳のとき自分は何歳になっているのか」等です。
【ライフプランを自作する際の考慮※長文のため興味ない方は読み飛ばして下さい】
当然ですが「将来、予測できる収入増や出費等を計算に含める」と、更に正解な計算結果を得ることができます。一例として、この35年間の間に定年を迎える場合、退職金で一時的な増収となることもあれば、定年後に再雇用されて減収となることも考えられます。お子様がいる場合「高額になり得る大学生の教育費」は前もって準備することも考えられます。更に老後の蓄えを考慮することも重要ですし、当然ですが人生計画は「旅行したい」「病気になった」等の日々状況で変化することが普通です。このように考える程に大変になりますが、まずは上のような簡易もので良いので完成させることをお勧めします。重要なのは違和感なく『1年後』『10年後』『35年後』は、いくらの現金を持っているか?」という質問に返答できるようにライフプランを作成することは重要です。完成したものに違和感があれば、その分の修正は必要となります。
ライフプランの作成は手間が掛かりますのでファイナンシャルプランナーに作成をお願いするのも手だとは思います。
しかし、その前に家族等に相談して自分なりに作成した方が良いと思っています。理由としては、これは自身で計算をした方が、その結果になった原因が分かりやすいためです。また人生は日々変化しますので、その度にライフプランを作り直す必要があるためとなります。
最近ではライフプランをアプリ等でも作成が可能です。この方法であれば、このサイトに添付したものより更に簡単に作成することができますので、その結果に納得ができるのであれば、それを人生計画にしても良いと思います。
しかし、私の経験上、アプリ等で作成をした場合には納得できないものが完成する可能性があると思っています。
その理由は、私も何度かこの方法で作成をしましたが「あるアプリでは35年後に貯蓄が3,000万円残るという結果となったライフプラン」を「別のアプリで確認をして見たところ貯蓄高がマイナスになる」というケースがあったためです。
何故このような結果になったのか予測するそこはできますが、確実に言えることはライフプランは計算方法によって変わりやすい場合があるため、明確な根拠がわからない場合には、納得できないものが完成し、当然ながらそのような計画を信じることが難しいのが当然だと思います。
正直、私は、日本の景気が良ければライフプランは不要だと思っています。計画をしなくてもお金に困る確率が低いからです。しかし、現在の景気を考えると特に住宅ローンのような人生で一番の高額商品を買う前には簡易でも慎重な計画をすることをお勧めします。
不動産営業マンの良くある台詞に「今の家賃と比べて下さい」というものがあります。
当然ながら賃貸借契約では巨額の負債を何年も掛けて返済をする金銭消費貸借契約をする訳ではありませんので、これと家賃を比べて判断するのは無理があるように思います。
そのため、最低限ですが住宅ローンの期間のライフプランは作成して判断されることをお勧めいたします。
最後までご覧いただきありがとうございました。このサイトが何かの参考となれば幸いです。