賃貸物件を外国籍不可にして日本人だけに貸すのは人種差別です

日本には「白人、黒人、黄色人」等の人種を表す言葉があります。

これらの単語は、できる限り「死語」として使わないことが好ましいと思われます。日本では馴染みがないかもしれませんが、これが人種差別となる可能性があるためです。

当然ながら大家さんは「人種」や「国籍」だけで入居審査の判断をしてはいけません。

人種差別だからです。

一例ですが、大家さんが「ある国の方」に部屋を貸し出したことがあるとします。その入居者が部屋を不清潔に使用したため、もう「この国の方」には貸したくないと思ったとしても、それの通りに実行するのは問題があります。

これは「その入居者が悪い」のであって「その国の方々全員が悪い」訳ではないからです。基本的に入居審査の際は、このように考えることが重要となります。

日本には当然ながら、たくさんの日本人が住んでいます。

これも一例ですが、大家さんの経験で日本人であれば比較的に部屋を丁寧に使用して頂ける可能性が高いと判断し、それ以外の方に借りて頂かなくても問題がないと判断する気持ちは理解できるものです。

賃貸物件は大切な資産であるため、それを守ることも大家さんの責任です。そのため、入居審査で断る必要がある場合「差別ではなく区別をする」ことが重要となります。

人種差別とは「人種」等だけで判断することです。当然ながらそこには合理的な理由はありません。

区別は判断するために合理的な理由があります。それであれば差別ではないと判断します。

例えば借主の在留ビザの期間を見て「貸主が求める契約期間を借りて頂けない可能性がある」と判断をして断るのは区別だと思います。また、大家さんが日本語しかできない場合、借主の日本語のレベルが足りないため、入居を断るのも区別だと思います。繰り返しますが重要なのは「人種」「国籍」だけで判断をしないことです。

区別であれば、その判断は尊重されるべきだと思います。しかし、それが差別であれば社会通年上認めることではなくトラブルになることも想定されます。

当たり前ですが入居審査の過程を申込者に伝えことは殆どありません。そのため差別をしても表面的にはバレることは殆どないかもしれません。

しかし、不自然な断り方をすれば申込者が「差別をされたと推理をしてトラブルになる」可能性はあります。詳しい状況は申し上げませんが、このようなことで申込者からクレームを頂いて対応したことがあります。

当たり前ですが、大家さんが入居審査の内容を客観的に考えて問題がないのであれば断る必要はありませんし、無理にでも入居を断ることは好ましくありません。

もし、合理的に区別する理由がなければ入居頂くことをお勧め致します。客観的に考えて、それが普通であることを認識して、その上で判断されることが重要です。

最後までお読みくださりありがとうございました。このサイトが何かの参考となれば幸いです。

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